【DAY109・ポーランド】アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所へ

【DAY109・ポーランド】アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所へ

2019年4月7日(日)DAY109

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*本日のイベント*

・クラクフからアウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所へ

アウシュヴィッツ博物館の公式ガイド中谷さんのツアーに参加

・ヴァヴェル城であわや盗難?!

 

アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所

本日はクラクフに来た目的でもある

「アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所」へ。

ここは必ず訪れなければと考えていた。

 

アクセス

クラクフのバスターミナルからバスで約1時間半。

クラクフのバスターミナルはこちら⬇︎

 

バスは結構混むと聞いていたので、

事前にバスターミナルで購入。

オシフィエンチィム行きと伝え、

1人15ズウォティ(約444円)。(写真は2人の値段)

 

⬇︎アウシュビッツ行き(オシフィエンチィム行き)のバスの時刻表

 

ツアーの時間があったため、朝7時10分のバスに乗車。

バスは15分前くらいにきて乗車できた。

 

どんどん人が乗り込んできて、

席がなくて通路に座っている人もいた。

早めに来ていて良かった。

 

約1時間30分後、バス停到着。

バス停を降りると、すぐに目的地。

 

ツアーに参加

申し込み

僕らは事前にアウシュビッツについて、色々と調べていると、

日本人の公認のガイド(中谷さん)がいらっしゃるとのこと。

 

ただし、かなり人気のようで事前に連絡する必要がある。

メールをすると、すぐ返答をいただいた。

ツアー代金は1人80ズウォティ(約2,366円)、または20ユーロ。

 

ツアーは朝9時開始で、

10分前にアウシュヴィッツ博物館前に集合とのこと。

参加者は日本人15名程度。

 

お手洗いを済ませてツアー開始。

セキュリティチェックを受け、入場。

大きい荷物(A4が入るくらいのリュック)は持ち込み不可とのことで、

荷物預けが必要。事前に聞いていたので、小さいカバンで参加した。

 

セキュリティチェック後に、オーディオガイド&イヤホンを

貸していただいた(中谷さんのガイドを聞くため)。

自分のイヤホンを持っている人はそれを使ってもいいとのことだった。

 

ツアー内容

ここからはセンシティブな内容も含みます。

収容所内の写真も掲載しています。

①アウシュヴィッツ第一強制収容所(基幹収容所)

まずはこちらへ。

 

歴史的な背景を書き出すと長くなってしまうので、

ここでは見学していたもの・感じたものを書いていく。

アウシュヴィッツ強制収容所の入り口。

ここは有名で映画などにも出てくる。

 

入り口には「ARBEIT MACHT FREI 」の文字。

これは「働けば自由になれる」という意味。

これは収容されている者たちへ希望を与えるためで、

実際にはどれだけ働いても自由になれることはなかった。

 

当時収容所として、使用された建物には

現在は当時の博物館として、様々なものが展示されている。

収容所内の当時の写真なども展示されている。

当時は収容所内では写真は禁止されていたため、

貴重なもののようだ。

 

特に印象に残っているのは、収容所に連行された方々の所持品。

連行された人々は自分のカバンに名前を書き、

カバンは取り上げられる。

これは収容所から出れると油断させるため。

実際に出られた人々はほとんどいない。

 

その他、靴・メガネ・髪の毛に至るまで残されている。

連行された人々は髪の毛を切られ、布製品に利用されていた。

 

クリームも残されていた。

手前の青い缶はNIVEA CREME。

馴染みのある商品だけに、この出来事がそう遠くない

過去だったことが伺える。

 

 

これはガス室。

収容所では強制労働させられるが、

連行された全ての人が働くのではない。

 

働く能力のないと判断された人々はすぐに殺される。

連行された約8割の人がすぐに殺された。

 

シャワーを浴びると言われて連行された人々は

天井から毒ガスを投げ込まれる。

もがき苦しみながら20分程度で死んでしまう。

 

横の部屋に行くと、死体を燃やす場所が。

死体の移動から燃やすまで全て連行されたユダヤ人に

やらせていた。同胞であるユダヤ人に。

看守はそれを見ていただけ。

 

「死の壁」という収容者が銃殺された場所には

今も花が置かれている。

抵抗した収容者等が見せしめでここで銃殺されていた。

 

この収容所のすぐ横にドイツ人の幹部の家がある。

自分の子供ともここで過ごしていた。

どういう気持ちで過ごしていたのか、、、

 

 

博物館には多くのイスラエルの高校生が見学に来ていた。

彼らはユダヤ人を象徴する「ダビデの星」のパーカーを来ている。

パーカーにはユダヤ人に対する追悼の意味があるようだ。

イスラエルではここの見学が修学旅行等の定番のようだ。

 

彼らの様子を見ていると、博物館を見終わった後、

地面に項垂れて座っている。

また、涙を流している人も多くいた。

その時、この問題は過去のものではないことを実感した。

今もまだ続いている。

 

僕らはこの事実を詳しく知っておかなければならないし、

忘れてはいけない。

 

これで第一収容所のガイドは終了。

 

②アウシュヴィッツ第二強制収容所ビルケナウ

続いて第一収容所の入り口から無料で出ているバスで

第2収容所へ。

 

こちらは第一収容所の数倍もある大きさ。

これは連行されてきたユダヤ人が運ばれてくる線路。

 

このような電車にぎゅうぎゅうに詰められる。

遠いところだと1週間以上もかかったようだ。

 

これは収容所内部。

この3段ベッドの1段に5人もの人が寝ていた。

 

また、この地域は冬場はかなり寒くなる。

そのため、暖炉が所々に暖炉が置かれている。

これは収容されている人を思ってではなく、

あくまで労働力を確保するために作られた。

 

当時は基礎工事も行われずに建てられた建物も多く、

現在見学のために補強されている。

 

こちらにもガス室があったが、破壊されている。

 

1通り回って、ツアーは終了。

終わると13時過ぎだった。

4時間にも及ぶツアーだったが、

時間を忘れるほど真剣に見学していた。

 

この出来事を忘れてはならない。

今後も伝えていかなければならない。

と強く感じた。

 

実際にここで公式ガイドとして働いているのは

20代の人が多く、確かに周りのツアーを見ていても、

比較的若い人がガイドをしていた。

 

アウシュヴィッツの訪問者数は年々増えており、

2018年は約215万人とのこと。

単純計算で1日に約5,900人が訪問していることになる。

ヨーロッパからは教育の一環として、

学校から収容所の見学に来ているそうで、

平日は学校関係者(先生・生徒)がかなり多いそうだ。

 

ここは個人で訪問することもできるが、

中谷さんにガイドをしていただけて本当に良かった。

詳細な説明をたっぷりと聞くことができた。

 

クラクフへ

第二収容所から第一収容所へ無料シャトルバスに乗り、

そこから13:45のバスでクラクフへ戻った。

 

ヴァヴェル城

アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所から

クラクフに戻って来たのは15時半頃。

 

そこからクラクフ旧市街の南に位置するヴァヴェル城に。

 

16世紀まで国王の居城だったヴァヴェル城。

丘に位置するため、遠くからでも目立つ。

 

バスターミナルからこの城に徒歩で向かっていた。

ヴァヴェル城に上がる歩道を

2人並んで話しながら歩いていると、

突然カバンのチャックの開く音が!!!!!

 

後ろを振り返るとサングラスをかけた女の人2人組がいる。

もりぞーが肩からかけていた

ショルダーバックのチャックが開けられていた。

 

大きな声を出すと、恐らく開けたであろう女の人が

「No No No ! Sorry !」と言って、

何も盗んでいないというジェスチャーを手で繰り返し、

歩いて去って行った。

城を訪れる人しか通らないであろう道を

逆戻りしていったので、観光客を狙ったスリだろう…。

 

僕は「おい、おい!!」しか、咄嗟に言葉が出なかった。

咄嗟になるとやっぱり英語が出てこない。

 

幸いカバンのチャックを開けた音ですぐに気がついたので、被害はなかった。

今日はアウシュヴィッツに行った(大きな荷物は持ち込めない)ので、

荷物も最小限で、気づくのが早かったと思う。

 

しかし、盗られていたら…と考えると怖い。

海外で旅をしている以上、観光客であるのは変わらないし、

常に狙われているということを忘れないでおこうと

身を持って体験したときだった。

リュックを背負う時はなるべくロックをかけたりと、

気をつけているつもりであったが、やっぱり実際に体験すると怖い。

 

そういうこともあって、ヴァヴェル城を足早に去った。

中には入らず外観のみ見学。

大聖堂の中にはフリーで入れたので、入場。

 

夜ご飯:おうちdeクッキング

宿に帰って来たら、ホッとした。

夜ご飯は、丸焼きにしたチキンを使って親子丼!!!

やはり日本食は美味しい。

 

今日はそんな日

 

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